家蓄も野菜も果物も自然界の産物であり、生き物です。自然の力を十分に得てこそ健康正常に育 つことができます。ヤマギシの飼育法や栽培法に、太陽や空気をふんだんに取り入れているのは、 生き物である家畜や作物を、最も健康に、正常なあり方で育てたいと願うからです。
 ただ生き物とはいえ、そもそも人間向きに改良されている家畜や作物ですから、凡て自然のまま がよいというものでもないようです。自然環境を十分に取り入れながらも、そこに人間の工夫を加 え、本来備わっている能力、資質、特性などが最大限に引き出されるようにしています。卵には 卵の、トマトにはトマトの特質が中身に充満するような飼育法・栽培法をとっています。
 こうした家畜観・作物観に立って作られる生産物は、豊かな自然と人智の産物であり、食べる人 の心と身体を内側から満たすおいしさと、生き物が本来もつ生きる力(=活力)に満ちあふれて います。
 私たちは、このようにして作られた食べ物こそ、「ほんもの」と考え、その価値は中身である実 質にあるとしています。ヤマギシの生産物は、この「ほんもの」を指向し、「ほんものたらん」とし ての生産・供給活動から生み出されているものです。